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当たり前の先を考えることで、経営の真理をベースに企業の成長を支える①
~当たり前のレベルを上げることが成長につながる~ 自社を取り巻く内部環境、外部環境をどのように認識するか。 同じ事実を見ても、そのとらえ方によって解釈は異なり、打つ手も変わってくる。そして、その積み重ねが、最終的な経営成果の違いとなって表れる。 そこには、経営における一つの「真理」が働いているように思う。 中小企業を活性化し、成功を探求する経営誌「理念と経営」の9月号に掲載された「古永泰夫のマーケティング塾」に、興味深い話が紹介されていた。 ある新聞記者が、松下幸之助翁に、 「あなたの会社は急速な発展を遂げてこられましたが、その秘訣を聞かせてくれませんか」 と尋ねた。 すると翁は、 「あなたは雨が降ったらどうされますか?」 と問い返した。 記者が、 「そりゃあ傘を差します」 と答えると、松下幸之助翁は次のように述べたという。 「そうでしょう。雨が降れば傘をさすのです。そこに私は発展の秘訣というか、商売のコツ、経営のコツがあると考えているのです。」 「雨が降れば傘をさす」。 あまりにもシンプルな話である。 誰もが「そんなことは当たり前だ」と思うだろ

西里喜明
9月7日読了時間: 5分


【代表メッセージ】感謝する心が人を成長させる【人間力向上№55】
~周りの関わりのある全ての方々に心から感謝する謙虚な心が人を成長させる~ 数々の筋書きのないドラマを作り、高校野球ファンのみならず多くの人々に感動を与えた夏の甲子園大会が終わった。優勝したチームの強さもさることながら、一生懸命さ・ひたむきなプレイに心を打たれ、さらに球児たちの「監督をはじめチームメンバー、ご両親・家族、支えてくれたすべての方々に対する感謝の気持ち」を言葉にして去っていく姿は視聴者の心を打つものがある。 自分がいま、ここにあるのは多くの方々の支えがあってのことだと謙虚に受け止めている高校生に頼もしさを感じ、これからの更なる成長に期待するものである。 「人間学を学ぶ月刊誌」致知の9月号の「フォーバル会長:大久保秀夫」氏と「比叡山延歴寺観明院住職:宮本祖豊氏」との対談で以下のやりとりがある。長くなるが引用してまとめたい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 大久保:実践することは重要です。 ただ、一般的には何でもHow to do、やり方ばかりを求めるんですね。 How

西里喜明
8月24日読了時間: 4分


凡事を徹底できる企業は、なぜ強くなるのか【理念経営No.54】
~当たり前を徹底し成長するための「平凡の非凡化」という境地~ 企業経営において、革新的な戦略や大胆な投資が注目を集めることは多い。しかし、実際に組織を強くし、長期的な競争力を生み出すのは、派手な戦略ではなく、日々の平凡な行動の積み重ねである。 どれほど優れた経営戦略を描いても、それを実行し続ける組織の基礎体力がなければ成果は出ない。だからこそ、経営戦略の実践・遂行においても、「継続は力なり」と「凡事徹底」は極めて有効である。 「継続は力なり」とは、単に意志の強さを示す言葉ではない。経営においては、むしろ「続けられる仕組み」をつくることこそが重要である。 強い意志も重要であるが、人は意志だけでは継続できない。だからこそ、毎日の数字確認、顧客対応、職場の清掃、理念の共有といった地味な行動を、仕組みとして組織に根付かせる必要がある。 これらは一見すると小さな行動だが、半年、一年、三年と続けることで、企業の基礎体力を大きく引き上げる。 一方、「凡事徹底」とは、誰でもできる当たり前のことを、誰もできないレベルまで磨き上げることを意味する。...

西里喜明
8月10日読了時間: 5分


【代表メッセージ】人が成長するとき ~人はある時期に急激に伸びる時がある~【人間力向上№54】
木の年輪は、ただの模様ではない。 太い年輪もあれば、細い年輪もある。雨が多く栄養豊富な年には大きく成長し、厳しい環境の年にはわずかしか太れない。しかし、そのどちらも木にとっては大切な「成長の記録」だ。 人の成長もこれとよく似ている。順調に伸びる時期もあれば、停滞しているように見える時期もある。だが、どんな時期もその人の内側に確かな変化を刻み込んでいる。 人はある時期に急激に伸びることがある。それは必ずしも若い頃だけではない。 子どもが突然できなかった計算を理解するようになる瞬間もあれば、大人が長年抱えていた課題をふとしたきっかけで乗り越える瞬間もある。 成長のタイミングは年齢に縛られない。むしろ、経験や環境、心の状態が重なったときに、まるで堰を切ったように伸びることがある。 なぜ人は急激に成長する時があるのだろうか。 理由の一つは「蓄積」である。表面上は変化が見えなくても、内側では知識や経験が静かに積み重なっている。木が冬の間にじっと耐え、春に一気に芽吹くように、人もある時期に一気に花開く。努力が報われる瞬間は、突然訪れるように見え

西里喜明
7月27日読了時間: 3分


赤字企業と黒字企業の違いは何か【理念経営No.53】
~魚は頭から腐るというが、組織は経営者の姿勢で変わる~ 同じ業界で、同じような経済環境の中にあっても、着実に利益を積み上げる企業がある一方で、慢性的な赤字から抜け出せない企業もある。その違いは、本当に景気や人手不足だけなのだろうか。 もちろん、外部環境の影響は小さくない。しかし、多くの企業を見てきた経験から感じるのは、企業の命運を分けるのは、経営者の考え方や組織の在り方であるということだ。 「魚は頭から腐る」という言葉がある。組織も同様に、経営者の姿勢や価値観が組織全体に大きな影響を及ぼす。 黒字企業の経営者には、共通して一本の太い軸がある。それが経営理念である。 理念とは単なるスローガンではない。「何のために会社は存在するのか」「誰のために事業を行うのか」という存在意義そのものである。 理念が明確であれば、意思決定に迷いが少なくなる。新規事業への投資、人材採用、設備投資、取引先の選定など、日々の判断に一貫性が生まれる。理念が羅針盤となり、組織全体が同じ方向を向いて進むことができる。 一方で、理念が曖昧な企業は、目先の利益や流行に

西里喜明
7月13日読了時間: 3分


【代表メッセージ】継続する力を磨く ~人格を磨き続けることが人を成長させる~【人間力向上№53】
人は、環境や才能だけで成長するわけではない。 本質的な成長は、日々の小さな行動や選択を積み重ね、人格を磨き続けることによって生まれる。古今東西の偉人たちは、継続的な人格の鍛錬こそが人間を高める最も確実な道であると語ってきた。 孔子は『論語』で「学びて時に之を習う、亦た説ばしからずや」と述べた。 学び続けることそのものが喜びであり、人を成長させる源泉だという意味である。人格の成長も同じで、瞬間的な努力ではなく、継続によってのみ実現する。 まず、人格を磨くことは判断の質を高める。読書や内省、経験の蓄積は、物事の本質を見抜く力を育てる。 松下幸之助氏は成功の秘訣を問われた際、「素直な心を持ち続けること」と答えた。素直さとは、学び続ける姿勢であり、継続によってしか育たない。人格を磨き続ける人は、感情に流されずに判断でき、長期的な視点を持ち、迷いが減る。これは「知」の力が育った証である。 次に、人格の継続的な鍛錬は信頼を生む。誠実さは一度の行動では伝わらないが、積み重ねることで確かな信頼に変わる。 稲盛和夫氏は、「人間として正しいことを貫き続け

西里喜明
6月22日読了時間: 3分


【代表メッセージ】人的資本経営と副業は両立するのか【理念経営No.52】
~人材への投資・育成と副業の在り方を考える~ 近年、「人的資本経営」という言葉を耳にする機会が増えた。一方で、副業・兼業を推進する企業も増えている。 しかし、ここで一つの疑問が生じる。 「社員の成長を自社で支援する人的資本経営」と、「社員が社外で働く副業」は本当に両立するのだろうか。 人的資本経営を推進しながら副業も認める。その二つは矛盾しないのだろうか。 まず、人的資本経営について整理したい。 経済産業省は人的資本経営を、「人材をコストではなく価値を生み出す資本として捉え、その能力やエンゲージメントを高める投資を行い、中長期的な企業価値向上につなげる経営」と定義している。 その実践にあたっては、主に次の三つの視点が重要とされている。 ① 経営戦略と人材戦略の連動 ② 現状と理想とのギャップ把握 ③ 企業文化への定着 つまり、企業が目指す方向性と人材育成を一体で考え、人材への投資を通じて企業価値を高めていく考え方である。 一方、副業についてはどうだろうか。 副業には法律上の明確な定義はないが、一般的には本業以外で収入を得る活動を指す。近年は働き方

西里喜明
6月9日読了時間: 3分


【代表メッセージ】己を修め、人を治める【人間力向上№52】
古典「大学」には人の上に立つ者の心得として「修己治人」が説かれている。 「己を修め、人を治める」とは、儒学の根本思想であり、指導者や上に立つ者は「まず自分自身の人間性を磨き(修己)、その徳と感化力によって初めて人々を正しく導き治めることができる(治人)」と説く。 現代は知識や情報によって人を指導し、育成しようという状況を見聞きするケースが目につく。特にICTによる情報化の拡充によって企業の人材育成も知識力・技術力をベースとしたものになりつつあり、ICTのソフトプログラムによって知識・技術の向上を図り、もって人材育成に繋げようという企業も増えてきている。 プロ野球界の名将と言われ、数々の名選手を育て、幾度となく日本一・頂点に立った野村克也監督は「人間的成長なくして技術的進歩なし」「野球選手である前に社会人としてしっかりした自分を作れ」「監督の仕事で大事なのは人間教育・社会教育」という名言を残している。 これは、技術は人間としての器の上にしか積みあがらない、人間性が未熟なら技術も伸びない、ということだろう。人間性が未熟な選手は、自身の成績が良

西里喜明
5月25日読了時間: 2分


【代表メッセージ】経営者として身につけたい徳、備えたい器【理念経営No.51】
~会社は社会の公器であり、経営者は社会課題解決に心血を注ぎ、社会に貢献する~ 「知・仁・勇」に学ぶ、これからの経営者に求められる徳 『論語』に、次のような一節があります。 「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず。」 これは、 知者は、物事の道理を理解しているため迷わない 仁者は、私欲を捨てて天の理に従って生きるため悩まない 勇者は、強い意志を持っているため恐れない という意味です。 先行きが見通しにくい現代において、経営者にとって特に重要な徳として、私はこの「知・仁・勇」を挙げたいと思います。 企業が成長し、社会に貢献し、社員一人ひとりが誇りを持って働ける組織となるためには、経営者だけでなく、全社員がこの三つの徳を日々の行動に落とし込むことが重要です。 経営理念とは、単なる美しい言葉ではありません。組織文化を形づくり、意思決定の基準となり、未来を照らす道標であるべきものです。 以下では、「知・仁・勇」を経営理念に落とし込む視点について考えてみたいと思います。 知 ― 本質を見抜き、迷わない判断をする 「知」とは、物事の本質を理解し、原理原

西里喜明
5月11日読了時間: 3分


【代表メッセージ】人材育成の原点は何か【人間力向上No.51】
4月に入り、新社会人、新入社員の研修が行われているころであるが、人材育成はどの組織においても、いつの時代でも重要なテーマである。 人材育成業界においては「人は自ら育つものなのか、周りが育てるものなのか」という永遠のテーマがあり、各講師も一家言持っていると思われるが果たして正解は如何に...といったところである。 「人間学を学ぶ月刊誌『致知』」の5月号に「人を育てる」という特集が掲載されており、二人の偉人の言葉として、次の二点が書かれている。 「太陽の徳、広大なりといえども、芽を出さんとする念慮、育たんとする気力なきものは仕方なし」 二宮尊徳の言葉である。太陽はあらゆるものを育てようと万遍なく光を注ぐが、自ら芽を出そうとする熱い思い、もっと成長しようという気力のないものはどうしようもない、と尊徳は断じている。 ~中略~ 「之を如何せん、之を如何せんといわざる者は吾之を如何ともするなきのみ」―――もっと成長するにはどうすればよいかと、自分で歯ぎしりをするような思いを持った人間でなければ自分もそういう人を育てることはできない、と孔子はいっている

西里喜明
4月21日読了時間: 3分


【代表メッセージ】経営理念と利益確保の両立【理念経営㊿】
前回の 「経営者は理念の最初の実践者である」 に続いて経営理念の達成と利益確保について述べたい。 私が理念経営の話をすると、時々「それはきれいごとでしょう、きれいごとでは経営はできないよ」という経営者がいる。本当にそうだろうか? 経営理念をどこまで真剣に考え、社員やステークホルダーに提示しているのだろうか? 今更いうまでもなく、経営は社長一人でやっていけるものではない(一人親方や一人社長も経営者だが、ここでは会社組織として経営している企業について述べたい)。 俗に「企業は人なり」という格言がある通り、企業を成長・発展させるには組織にとって必要な人材の確保・育成が重要である。 人材採用時にはベースに経営理念への共鳴・共感を掲げて面接へ臨み、大所高所から応募者の人となりを見定めてほしい。 採用難の折、そのような理想的な人材確保ができるのか、と疑問を抱く経営者もいると思うが、求職者がいないわけでもなし、どのようなメッセージが求職者の琴線が触れるか問題だ。 そこで発信して欲しいのが経営者の想い、つまり「経営理念」である。経営者の志高く強い想いが

西里喜明
4月6日読了時間: 2分


【代表メッセージ】本気の中で人間力は磨かれる【人間力向上㊿】
ある小料理屋のお手洗いに次の書が掲げられていた。 実力の差は努力の差、実績の差は責任感の差、人格の差は苦労の差、判断力の差は情報の差、 真剣だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり、 本気でするから大抵のことはできる、本気でするから何でも面白い、本気でしているから誰かが助けてくれる オーナーの人間性に触れたような気がし、その店の料理をはじめ、接客・サービスに心が豊かになった。 この言葉は武田信玄のものともいわれるが、時代背景等も考えると社会教育家・後藤静香の詩『本気』が出典ではないかとの説もあるようだ。個人的には両者の想いがまとめられているような気もする。 今回はこの書の背景や真意を考えてみたい。 人が成長し、周囲から信頼され、人生を切り開いていくためには、単なる知識や技術だけでは不十分である。むしろ、日々の生きる姿勢や心の持ち方が、その人の未来を大きく左右すると考える。 日々の努力の積み重ねや、責任感を持って最後までやり遂げる姿勢が、周囲の人から信頼を得るには重要なことだろう。そして最後までやり遂げ

西里喜明
3月23日読了時間: 2分


【代表メッセージ】経営者は理念の「最初の実践者」である【理念経営㊾】
経営理念を組織に浸透させるのに苦労している経営者は多い。それは立派な理念を掲げるだけでは社員は実行できない、行動に移しきれないからである。理念達成のために、経営者がやるべきことは何だろうか。 理念経営において最も重要な事は、 経営者が理念を“体現する”こと である。 理念は言葉として掲げるだけでは力を持たない。理念が組織の文化として根づくためには、まず経営者自身が理念に沿った判断を行い、理念に基づいた行動を取り続ける必要がある。 具体的には、経営活動において、 「判断の一貫性を示す」「言行一致を貫く」「苦しい時ほど理念を優先する覚悟を見せる」という姿勢を示すこと である。 特に「苦しい時ほど理念を優先する覚悟を見せる」は、理念経営の真価が問われる瞬間である。 業績が厳しい時、クレーム対応が難航している時、短期的利益と理念が衝突する時、経営者がどちらを選ぶかによって、社員は理念の“本気度”を判断する。 理念を優先する姿勢を貫くことで、理念は単なるスローガンではなく、組織の“本物の基準”として信頼されるようになる。 また、理念は抽象的な

西里喜明
3月9日読了時間: 3分


【代表メッセージ】夢を夢で終わらせない生き方が人を成長させる【人間力向上㊾】
人間学を学ぶ月刊誌『致知』3月号でフランス料理界の巨匠・坂井宏行氏(83歳)がシャトーラ・パルム・ドドールのオーナーシェフ後藤雅司氏との対談特集「一流への道はかくして拓かれた」の中で、以下のように述べている。 坂井: ~~いつまでにこれを達成するという明確な目標をもって進んでいかないと成長しないですよね。繰り返しになりますけど「夢は見るものではなく、達成するもの」。夢を達成するためには自分を信じて絶対に諦めないことが必要です。 後藤: あと、人との縁や恩を大事にすること。恩を受けた人に直接返すことができなくても恩送りで若いスタッフに返せたらという思いでいつもやっています。やっぱり縁や恩がないと、その先にあるチャンスや運は掴めないと思うんです。 ~ ~ ~ 「千分の一の法則」~~ 例えば、千人が調理師学校を卒業したとするじゃないですか。その中でシェフになれるのは十分の一の百人、そのなかからオーナーシェフになれるのは十人、これで百分の一、そこからムッシュのように成功したといわれる人物になれるのはたった一人、これ

西里喜明
2月24日読了時間: 3分


【代表メッセージ】経営者に求められる高い倫理観【理念経営㊽】
現代社会は価値観が多様化し、企業を取り巻く環境も複雑さを増している。その中で、経営者には従来以上に高度な判断力と、社会に対する強い責任意識が求められている。特に中小企業は地域経済と市民生活を支える重要な存在であり、その経営活動は持続可能でなければならない。 ここで鍵となるのが、 経営者の高い倫理観 であると考える。 短期的な利益追求は、現状の経営環境においては一見すると経営を安定・維持させるための有効な手段に見える。しかし、利益確保のための過度なコスト削減や無理な労働負荷は、労働環境改悪や従業員の疲弊を招き、結果として企業の長期的な成長を阻害する要因となる可能性がある。 物価高騰、人件費上昇、人手不足といった難題に直面する今こそ、短期的利益確保策を講じながらも、長期的視点に立ち、企業の社会的責任を考慮しながら、持続可能性を高める経営戦略と併せて倫理的判断が不可欠である。 倫理観に基づく経営とは、単なる利益創出にとどまらず、社会との調和と貢献を重視する姿勢である。 コストカット中心の経営から脱却し、付加価値創造を軸にした戦略へ転換

西里喜明
2月9日読了時間: 3分


【代表メッセージ】主体的な生き方が人間力を磨く ~与えられた条件を超えて、自分の人生を生きる ~【人間力向上㊽】
「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える」 この言葉は、故:小渕恵三元首相が好んで使った言葉として知られる、生き方に対する名言である。 生まれ持った変えられない境遇(宿命)は受け入れ、自らの行動と選択で道(運命)を切り開き、人生の役割や目的(使命)に情熱を注いで生きるという、力強い人生哲学や決意表明であり、与えられた条件の中で主体的に生きる姿勢を示している。 人は誰しも、生まれた瞬間から「宿命」を背負っている。家族関係、育った環境、身体的特徴、才能の初期値など、それらは自ら選ぶことができない「与えられた条件」である。 しかし、宿命とは決して人生を縛る鎖ではない。むしろ、そこにこそ人間力を磨くための素材が詰まっているといえる。自分に与えられた宿命をどう受け止め、どう意味づけるかによって、その後の人生の質は大きく変わる。 宿命を受け止めた人は、そこから自分の人生を歩み始めることができる。 「運命」について重要なのは、「運命は変えられない」「仕方がない」という先入観にとらわれず、自らの運命を切り開き、主体的に人生を生きようとする強い

西里喜明
1月26日読了時間: 2分


【代表メッセージ】経営者の品格向上が社会・企業社会を良くする【理念経営㊼】
新年にあたり、 「経営の初心」 について考えてみたい。 その出発点は「何のために経営するのか」という問いではないだろうか。 経営者自身の夢の実現、周囲の人々を豊かに・幸せにすること、社会課題の解決による社会貢献、人類の進歩への寄与、地球環境の保全など、経営者はそれぞれの想いで事業を始め、あるいは承継していく。 そうした想いが経営理念として形づくられ、言語化・明文化され、社会や組織に示される。そして、その理念達成に向けて経営活動が推進されていくのである。 企業が10年、30年、50年、100年と 事業を継続することで歴史が紡がれ、良い組織文化が醸成され、事業成果を通じて社会が成長・発展していく。これこそが、望ましい伝統的企業の姿であろう。 そのような社会に称賛される企業活動がある反面、目を覆いたくなるような、あるいは不信感を抱かせる企業活動が存在するのも現実である。こうした反面教師的な社会の実相を正しい方向へ導くために、何が求められているのだろうか。 社会に受け入れられる経営理念を掲げ、その実現に向けた人材を育成し、社会の成長・発展に

西里喜明
1月13日読了時間: 2分


2026年 新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。 今年は、「穏やかな年明けになった」と喜んでいたのも束の間で、1月3日に米国による南米ベネズエラへの攻撃で世界を不安にしてしまう事件が起きてしまいました。日本からは遠い国の話ではありますが、大勢の人が犠牲になっており、早期の平和的解決を望むばかりです。 さて、今年の干支は「午年」ということで、 うまは、古くから 「躍動」「成功」「勝負運」 を象徴する干支 として知られています。 さらに、2026年は60年に一度巡ってくる丙午(ひのえうま)の年。 火の性質を持つ「丙」と、行動力を象徴する「午」が重なることで、情熱や勢いが高まり、太陽のようなエネルギーに満ち溢れた一年になる と言われています。 日本経済は政治の混乱や、円安・物価高、人手不足をはじめ、更に世界経済の不安定さの中にありますが、経営者の強い革新意欲・リーダーシップのもとに経営イノベーションを図り、持続的発展をしていけるようにしたいものです。そのためにも新しい経営を求め、推進することで、「躍動」「成功」を勝ち取っていきましょう。 経営においてイノベ

西里喜明
1月5日読了時間: 2分


【代表メッセージ】人間力向上に求められるもの【人間力向上㊼】
2025年最後の投稿にあたって、「人間力向上」の本質について考えてみたい。 人間力とは 「人として、信頼できるか、尊敬できるか」 ということが基本だろうと思う。 信頼できる人材・尊敬できる人材とは、当たり前のことが当たり前にできることをはじめ、自己管理をしっかりして感情や行動をコントロールする力を持ち、他者への思いやりと謙虚さを兼ね備えている人材ではないだろうか。 自己管理をしっかり行うためには、自己の強みや弱みを把握して「どんな人間になりたいか」という意識を明確に持ち、主体性を持った行動を継続して積み重ねることが何より重要だ。 それは特別な才能ではなく、日々の習慣と意識の積み重ねによって生まれてくるものであろう。 例えば、新入社員研修で必ず指導項目としてあげられることがある。それは 「約束を守る」 ということである。幼いころから言われ続けてきたこの言葉を社会人になって改めて指摘・指導されることの重要性をどの程度、意識しているだろうか。「当たり前ではないか」で終わらせていないか。 約束を守る人は、他者から信用され、信頼される。約束を守る

西里喜明
2025年12月22日読了時間: 2分


【代表メッセージ】経営理念を正しく実践すれば顧客を裏切ることはない【理念経営㊻】
今年最後の投稿で「経営理念」について改めて考えたい。 2025年も企業不祥事が相次ぎ、信頼度を落とした企業がいくつもある。 大手金融業で元行員が貸金庫から10数億窃盗し、金融機関の管理体制に関する不信感を募らせた事件。通販サイトで中国産を国内産と誤表示し、消費者庁から措置命令を出され、景品表示法違反で信用失墜した事件。卵偽装販売で流通大手の売り場から卵を撤去され、その後も誠実な対応が見られず、取扱業者や消費者を憤らせている事件、等。 このように、昨今も上げればきりがないほど顧客を裏切っている事例がある。 なぜ、このようなことが起きるのか。 顧客への裏切り行為は経営理念の不在や形骸化と深く結びついているといえる。 経営理念が実際の意思決定や行動に浸透していない企業では短期的利益を優先し顧客に対し誠実さを欠く行為が起こりやすくなる。 上述の「卵偽装販売」の事例においては、新聞記事によると「健康なニワトリから良い卵が産まれる、という理念でストレスを与えず自由に動けるよう地面に放して飼育する平飼いを始めた。平飼いだけでなく、餌に乳酸菌な

西里喜明
2025年12月8日読了時間: 2分
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