【代表メッセージ】成長の原動力「感動する心」をどう育てるか【人間力向上㊳】
- 西里喜明
- 3月24日
- 読了時間: 2分

人間が成長するための原動力となる経験はその人が持つ特徴や条件、環境下によりさまざまだ。
いくつか例を挙げると次のようなものだろう。
1.感動する事象を経験した時(心の豊かさが成長につながる人)
2.失敗経験を活かした時(反省を成長に活かせる人)
3.学習の成果を活かした時(学びや成功体験を活かせる人)
4.褒められてその気になった時(高い自己効力感を持てた人)
5.不負(まけじ)魂を発揮した時(負けず嫌いの気持ちが強い人)
6.ライバルの存在に刺激を受けた時(お互い切磋琢磨できる人) など
1.にいわゆる「感動」という単語を出したが、こうして列挙してみると成長につながるのは心が何かを感じて動いた時であることが多い。
ただ単に強くなった、大きくなったというだけの成長ではなく、「魅力ある人間」として成長するためにはどのような要素が必要なのだろうか。
どのような時代にあっても、人間として成長し世の中を良くしようと懸命に努力し、利他の心で生きていく人はいる。そのように自分を磨く生き方ができる人は、他責より自責、全てを自分事として、自分の責任で物事に取り組んでいく点が共通しており、人を惹きつける魅力がある。
3月22日(土)NHKの放送100周年記念番組でNHKの元アナウンサー山川静夫氏が次のような事を語っていた。
混とんとした時代、先の見通せない殺伐とした時代、多様化した時代の中で、世の中をよくする番組を作る(製作する)ということは「もっと深~い」ものの考え方をする人が必要なのではないか。そのうえで、最も大切なものは「番組を作る人の人間性」が重要なのではないか。(筆者要約)
そうして創られた番組に視聴者が感化され、心が揺り動かされ、人としてどうあるべきかを考え、より成長していく。そのような番組を見たいと思う。
山川氏のコメントは私たち一人ひとりの人間性の成長が、周りを良くし、組織(会社)を良くし、社会を良くする原動力になっていく事を再認識できるものである。
人間性を成長させるためには心の柔軟性を磨き、美しいものに感動し、楽しい事は楽しみ、嬉しい事は喜ぶ「素直な心」をつくることが必要ではないだろうか。
「素直な人は成長する」とはよく言われるが、「素直な心」は松下幸之助翁が大切にしていた言葉である。
成長の原動力として、幾つになっても大切にしたい心だ。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明
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