【代表メッセージ】リーダーの条件【人間力向上㊲】
- 西里喜明
- 2月25日
- 読了時間: 2分
更新日:2月28日

故・堺屋太一氏はドトールコーヒー名誉会長(創業者)鳥羽博道氏に次の四つの言葉を色紙に書いて贈ってきたという。
「稚夢」:幼い子供のような夢を見る
「気魄」:その夢に対して気魄をもって追いかける
「人才」:人の才能、アイディア
「仏心」
(※下線部分は鳥羽氏の解釈)
その言葉に対して鳥羽氏は次のような想いを語っている。
共感共鳴というのが組織を強くすると思います。ですからリーダーは共感共鳴するに値する夢やポリシーを持って、繰り返し語ること。加えて、夢を実現するためのアイディアと次の時代を読む先見性、これがリーダーとしての必要な条件だと思います。そして、根本には社員の成長と幸せを願っていることが欠かせません。
(人間学を学ぶ月刊誌『致知』 2025年1月号より)
リーダーは自分の夢を語るだけでは物足りない。メンバー(組織構成員)の心に響く、共鳴できるような夢でなければならない。メンバーも共感共鳴するものがあればその実現のためにワクワクして活き活きと活動してくれるだろう。
さらに、その夢を実現するための具体的なアイディアや方法論を示してくれる、または、一緒に考えてくれるようなリーダーであればメンバーの支持を得て、お互いの信頼関係も強くなり、組織の活性化につながっていくだろう。
最後は、堺屋太一氏のいう「仏心」、鳥羽社長の解釈する「社員の成長と幸せを願う」リーダーでなければならない。稲盛和夫氏はそのことを「利他の心」と言っている。リーダーは私心を捨てることが重要であるということであろう。
リーダーの必須条件はメンバーが成長できる環境を整えることと、幸せになる生き方を支援することではないかと考える。
「利他の心」を持ったリーダーの下でメンバーが成長し、幸せな生活が送れるようになれば、リーダーの「稚夢」も成就し、お互いWinWinの関係で更なる「高み」を目指して羽ばたけていけるのではないだろうか。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明
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