【代表メッセージ】名刀も研がずば錆びてしまう、日ごろからの研鑽が大事【人間力向上㊺】
- 西里喜明

- 10月20日
- 読了時間: 2分

今から数十年前の話になるが、私が大学生のころ恩師から次のような激励ともいえぬ言葉をいただいた。
「名刀も研がずば錆びてしまい、いざという時に使いものにならなくなる。ナマクラでも平静から常に手入れしておけば、それなりに使えるようになる。君たちは幸か不幸か、凡人に生まれ、少なくともエリートとは言えない。であれば、常日頃から自分自身を磨いて少しでも使えるような人間になって欲しい」
その時は「何という励まし方だろう」と思っていた(真実を言っただけで、励ます意図はなかったかもわからない)が、今こうして60数年の人生を歩んできて、経営コンサルタントとして、ひと様の会社経営の支援・アドバイスを職業としている事は、当時の恩師の言葉を自分なりにしっかり受け止めて少しでも実践してきたからではないだろうか、と自分自身に少しは納得している。
(数年前に恩師にそのことを言ったら、そうだっけ?としらを切られたが・・・)
私は常日頃から若い人たちに、こんなことを言っている。
「20代はいろんな事を経験して、視野を広めたらいい。失敗もたくさん経験して何が大事かということを自分の身体で覚えたらいい。
しかし、30代は20代の経験を基にして、しっかり人生の目標を決めて「ど真剣に」取り組むべきだ。30代の10年間が人生の基礎をつくる。30代でチャランポランな生き方をしてきて、40代で頑張るといっても他人は信用しない。30代でしっかり基礎のできた人は40代で他人の信頼を得て、良い仕事ができるようになる。その実績が積み重なって50代は大きく花開くことになる。
そうすれば50代には名実ともに人間として成長し、先輩はもとより、部下・後輩からも信頼され、更に仕事がしやすくなる。
その延長線上の60代であれば人間的魅力が増し、幸せな人生が描けるだろう。」
その間、人間力を向上させ、驕り高ぶることなく、皆に感謝の心を持ち、謙虚に誠実に生きていくことで仲間にも恵まれ、充実した職業生活が送れると考えている。
気づいた時がベストタイミングということで、何歳からでも構わないが、出来れば20代で視野を広め、30代で基礎をつくり、40代で信頼を得て実績を積み上げ、50代で花開き、60代で人間的魅力を増し充実した職業人生を送るという生き方を目指してほしい。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明



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