【代表メッセージ】人を活かす経営が持続可能性を高める ~人的資本経営の極意~【理念経営㊷】
- 西里喜明

- 8月4日
- 読了時間: 2分

すべての経営者が納得する「企業は人なり」という名言がある。
この言葉は、経営の神様といわれた松下幸之助氏の経営哲学の一つで「事業は人を中心に発展していくものであり、その成否は適切な人を得るかどうかにかかっている」という思いからきており、人材育成の重要性を説いている。
企業が成長するためには、優れた製品や技術・サービスだけでなく、それを生み出し続ける人材の質が不可欠である。そのため、社員一人ひとりの能力を最大限に引き出し、組織全体のパフォーマンスを向上させる必要がある、ということだ。
現在いわれている「人的資本経営」の核心を言い表す言葉ではないだろうか。
経済産業省によれば、人的資本経営とは「人材を資本として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方」ということである。
「人的資本経営」の目的は人材に関する取り組みを単なる人材管理を超えて、「ヒト」を企業価値の源泉として捉え、その価値を最大限に引き出す経営哲学の実践とのことだ。
今、各企業は「人手不足」「必要な人材が足りない」という難題に向き合わなければならない厳しい経営環境下にある。人口減少という局面にはあるが、決して「人」がいないわけではない。
そもそも、自社にあった優秀な人材がいること自体が稀であり、企業としては自社に合うような人材を確保し、育てていくのが本来の姿ではないだろうか。
その観点からいくと「人的資本経営」の極意は「教育」であると考える。
「教育」とは単に知識を教えるということではなく、まさに「人間教育」であり、「人としてのあるべき姿」を考えさせる教育でなければならない。現代の社員教育は「知識教育」に偏重している傾向があるが、自社にとって有能な人材となるべく「自社の大切な経営資本」として長期的に成長させていく環境整備、教育哲学が必要だ。
今一度、必要な人材に関して深堀りし、自社はどのように社員教育をするべきか考えていただきたいと思う。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明



コメント