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赤字企業と黒字企業の違いは何か
~魚は頭から腐るというが、組織は経営者の姿勢で変わる~ 同じ業界で、同じような経済環境の中にあっても、着実に利益を積み上げる企業がある一方で、慢性的な赤字から抜け出せない企業もある。その違いは、本当に景気や人手不足だけなのだろうか。 もちろん、外部環境の影響は小さくない。しかし、多くの企業を見てきた経験から感じるのは、企業の命運を分けるのは、経営者の考え方や組織の在り方であるということだ。 「魚は頭から腐る」という言葉がある。組織も同様に、経営者の姿勢や価値観が組織全体に大きな影響を及ぼす。 黒字企業の経営者には、共通して一本の太い軸がある。それが経営理念である。 理念とは単なるスローガンではない。「何のために会社は存在するのか」「誰のために事業を行うのか」という存在意義そのものである。 理念が明確であれば、意思決定に迷いが少なくなる。新規事業への投資、人材採用、設備投資、取引先の選定など、日々の判断に一貫性が生まれる。理念が羅針盤となり、組織全体が同じ方向を向いて進むことができる。 一方で、理念が曖昧な企業は、目先の利益や流行に

西里喜明
7月13日読了時間: 3分


【代表メッセージ】経営者として身につけたい徳、備えたい器【理念経営No.51】
~会社は社会の公器であり、経営者は社会課題解決に心血を注ぎ、社会に貢献する~ 「知・仁・勇」に学ぶ、これからの経営者に求められる徳 『論語』に、次のような一節があります。 「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず。」 これは、 知者は、物事の道理を理解しているため迷わない 仁者は、私欲を捨てて天の理に従って生きるため悩まない 勇者は、強い意志を持っているため恐れない という意味です。 先行きが見通しにくい現代において、経営者にとって特に重要な徳として、私はこの「知・仁・勇」を挙げたいと思います。 企業が成長し、社会に貢献し、社員一人ひとりが誇りを持って働ける組織となるためには、経営者だけでなく、全社員がこの三つの徳を日々の行動に落とし込むことが重要です。 経営理念とは、単なる美しい言葉ではありません。組織文化を形づくり、意思決定の基準となり、未来を照らす道標であるべきものです。 以下では、「知・仁・勇」を経営理念に落とし込む視点について考えてみたいと思います。 知 ― 本質を見抜き、迷わない判断をする 「知」とは、物事の本質を理解し、原理原

西里喜明
5月11日読了時間: 3分


【代表メッセージ】経営理念と利益確保の両立【理念経営㊿】
前回の 「経営者は理念の最初の実践者である」 に続いて経営理念の達成と利益確保について述べたい。 私が理念経営の話をすると、時々「それはきれいごとでしょう、きれいごとでは経営はできないよ」という経営者がいる。本当にそうだろうか? 経営理念をどこまで真剣に考え、社員やステークホルダーに提示しているのだろうか? 今更いうまでもなく、経営は社長一人でやっていけるものではない(一人親方や一人社長も経営者だが、ここでは会社組織として経営している企業について述べたい)。 俗に「企業は人なり」という格言がある通り、企業を成長・発展させるには組織にとって必要な人材の確保・育成が重要である。 人材採用時にはベースに経営理念への共鳴・共感を掲げて面接へ臨み、大所高所から応募者の人となりを見定めてほしい。 採用難の折、そのような理想的な人材確保ができるのか、と疑問を抱く経営者もいると思うが、求職者がいないわけでもなし、どのようなメッセージが求職者の琴線が触れるか問題だ。 そこで発信して欲しいのが経営者の想い、つまり「経営理念」である。経営者の志高く強い想いが

西里喜明
4月6日読了時間: 2分


【代表メッセージ】経営者は理念の「最初の実践者」である【理念経営㊾】
経営理念を組織に浸透させるのに苦労している経営者は多い。それは立派な理念を掲げるだけでは社員は実行できない、行動に移しきれないからである。理念達成のために、経営者がやるべきことは何だろうか。 理念経営において最も重要な事は、 経営者が理念を“体現する”こと である。 理念は言葉として掲げるだけでは力を持たない。理念が組織の文化として根づくためには、まず経営者自身が理念に沿った判断を行い、理念に基づいた行動を取り続ける必要がある。 具体的には、経営活動において、 「判断の一貫性を示す」「言行一致を貫く」「苦しい時ほど理念を優先する覚悟を見せる」という姿勢を示すこと である。 特に「苦しい時ほど理念を優先する覚悟を見せる」は、理念経営の真価が問われる瞬間である。 業績が厳しい時、クレーム対応が難航している時、短期的利益と理念が衝突する時、経営者がどちらを選ぶかによって、社員は理念の“本気度”を判断する。 理念を優先する姿勢を貫くことで、理念は単なるスローガンではなく、組織の“本物の基準”として信頼されるようになる。 また、理念は抽象的な

西里喜明
3月9日読了時間: 3分


【代表メッセージ】経営者に求められる高い倫理観【理念経営㊽】
現代社会は価値観が多様化し、企業を取り巻く環境も複雑さを増している。その中で、経営者には従来以上に高度な判断力と、社会に対する強い責任意識が求められている。特に中小企業は地域経済と市民生活を支える重要な存在であり、その経営活動は持続可能でなければならない。 ここで鍵となるのが、 経営者の高い倫理観 であると考える。 短期的な利益追求は、現状の経営環境においては一見すると経営を安定・維持させるための有効な手段に見える。しかし、利益確保のための過度なコスト削減や無理な労働負荷は、労働環境改悪や従業員の疲弊を招き、結果として企業の長期的な成長を阻害する要因となる可能性がある。 物価高騰、人件費上昇、人手不足といった難題に直面する今こそ、短期的利益確保策を講じながらも、長期的視点に立ち、企業の社会的責任を考慮しながら、持続可能性を高める経営戦略と併せて倫理的判断が不可欠である。 倫理観に基づく経営とは、単なる利益創出にとどまらず、社会との調和と貢献を重視する姿勢である。 コストカット中心の経営から脱却し、付加価値創造を軸にした戦略へ転換

西里喜明
2月9日読了時間: 3分


【代表メッセージ】経営者の品格向上が社会・企業社会を良くする【理念経営㊼】
新年にあたり、 「経営の初心」 について考えてみたい。 その出発点は「何のために経営するのか」という問いではないだろうか。 経営者自身の夢の実現、周囲の人々を豊かに・幸せにすること、社会課題の解決による社会貢献、人類の進歩への寄与、地球環境の保全など、経営者はそれぞれの想いで事業を始め、あるいは承継していく。 そうした想いが経営理念として形づくられ、言語化・明文化され、社会や組織に示される。そして、その理念達成に向けて経営活動が推進されていくのである。 企業が10年、30年、50年、100年と 事業を継続することで歴史が紡がれ、良い組織文化が醸成され、事業成果を通じて社会が成長・発展していく。これこそが、望ましい伝統的企業の姿であろう。 そのような社会に称賛される企業活動がある反面、目を覆いたくなるような、あるいは不信感を抱かせる企業活動が存在するのも現実である。こうした反面教師的な社会の実相を正しい方向へ導くために、何が求められているのだろうか。 社会に受け入れられる経営理念を掲げ、その実現に向けた人材を育成し、社会の成長・発展に

西里喜明
1月13日読了時間: 2分


【代表メッセージ】経営理念を正しく実践すれば顧客を裏切ることはない【理念経営㊻】
今年最後の投稿で「経営理念」について改めて考えたい。 2025年も企業不祥事が相次ぎ、信頼度を落とした企業がいくつもある。 大手金融業で元行員が貸金庫から10数億窃盗し、金融機関の管理体制に関する不信感を募らせた事件。通販サイトで中国産を国内産と誤表示し、消費者庁から措置命令を出され、景品表示法違反で信用失墜した事件。卵偽装販売で流通大手の売り場から卵を撤去され、その後も誠実な対応が見られず、取扱業者や消費者を憤らせている事件、等。 このように、昨今も上げればきりがないほど顧客を裏切っている事例がある。 なぜ、このようなことが起きるのか。 顧客への裏切り行為は経営理念の不在や形骸化と深く結びついているといえる。 経営理念が実際の意思決定や行動に浸透していない企業では短期的利益を優先し顧客に対し誠実さを欠く行為が起こりやすくなる。 上述の「卵偽装販売」の事例においては、新聞記事によると「健康なニワトリから良い卵が産まれる、という理念でストレスを与えず自由に動けるよう地面に放して飼育する平飼いを始めた。平飼いだけでなく、餌に乳酸菌な

西里喜明
2025年12月8日読了時間: 2分


【代表メッセージ】人間の本質を経営に活かす【理念経営㊺】
先日、大阪で「ジャパネットたかた」の創業者・高田明氏の講演会を聴く機会を得た。「夢を持ち続け日々精進」と題した講演で、「今、この時を大切に生き続ける事が、将来の自分自身をつくる土台になる。過去や将来にとらわれすぎて、今を疎かにすると、些末なことや抽象的な事象にとらわれて自分自身の本質を磨くことができなくなってしまう」という言葉が心に残っている。 高田氏は常に「今」を大切にし、日々精進してきたという。その結果、消費者の心を捉えた氏のメッセージは茶の間の生活者に届き、日本有数の会社へと成長を遂げたことは周知の事実である。 ただやみくもに頑張るのではなく、夢を持ち続けて、少しでもその夢に近づくために日々精進した、という高田氏の言葉には説得力があった。 また、講演の中で 「人は人の為に働いてこそ、人である」 という松下幸之助氏の言葉を紹介して、「人間の本質は利他性にある: 人は他者の為に尽くすことで、自らの価値を発揮し、社会に貢献できる 」といい、自身も出身地の長崎県佐世保市を中心に地域社会の成長・発展に貢献していく事を生き甲斐としているそうだ。.

西里喜明
2025年11月4日読了時間: 2分


【代表メッセージ】経営者の社会性と覚悟 ~逆境に耐えうる精神力と成長意欲~【理念経営㊹】
前回、長寿企業(百年企業)を目指すうえで何が必要かを述べた。 人間学を学ぶ月刊誌『致知10月号』の「四書五経の名言に学ぶ」連載第38回で東洋思想研究家:田口佳史氏は次のように述べている。 「天の将(まさ)に大任を是(こ)の人に降(くだ)さんとするや、必ず先(ま)づ其(そ...

CSDコンサルタンツ
2025年10月6日読了時間: 2分


【代表メッセージ】長寿企業になるためには何が必要か ~百年企業を支える経営理念・経営哲学~【理念経営㊸】
企業は社会の公器として ゴーイング・コンサーン:継続企業 を旨として活動することが期待されている。 しかしながら、永続的企業になるのは至難である。日本に多いといわれる 百年企業 に照らして、長寿企業になるためのヒントを考察してみたい。...

西里喜明
2025年9月1日読了時間: 3分


【代表メッセージ】人を活かす経営が持続可能性を高める ~人的資本経営の極意~【理念経営㊷】
すべての経営者が納得する「企業は人なり」という名言がある。 この言葉は、経営の神様といわれた松下幸之助氏の経営哲学の一つで「事業は人を中心に発展していくものであり、その成否は適切な人を得るかどうかにかかっている」という思いからきており、人材育成の重要性を説いている。...

西里喜明
2025年8月4日読了時間: 2分


【代表メッセージ】企業の品格と経営理念~米価格高騰と企業の品格を考える~【理念経営㊶】
前回、都市の顔といわれる高級都市ホテル業界と、産業・生活のインフラといわれる郵便事業者の不祥事の件を取り上げた。 各企業はもともと業界でも屈指の優良企業であったと記憶している。経営理念も明文化され、市場にも評価されている品格のある企業だと認識していたが、どこで変わったのだろ...

西里喜明
2025年7月7日読了時間: 2分


【代表メッセージ】倫理資本主義が必要とされる背景は何か【理念経営㊵】
東京の老舗・高級ホテル15社のカルテル疑惑が指摘され、再発防止の警告も出されている。近年のコロナ禍の厳しい環境から脱し、インバウンド需要の増大等、景気の急回復の兆しの下、経営の立て直しを図るための情報交換会という名目は理解できる。しかし当ホテル業界では過去数十年にわたり、宿...

西里喜明
2025年6月10日読了時間: 3分


【代表メッセージ】知的資産としての経営理念を活かす【理念経営㊴】
企業環境はいま、現代のテクノロジーの進化や市場のグローバル化によって急速な変化と予測困難な状況に直面している。このような環境下で 持続可能な成長を実現するには、経営の根幹となる「何のために経営するのか」を確立することが不可欠だ。 ...

西里喜明
2025年5月9日読了時間: 2分


【代表メッセージ】「倫理資本主義」が社会を変える ~今、経営者に求められている価値基準~【理念経営㊳】
私は最近、 「倫理資本主義」 に注目している。 それは、マスコミ関係の企業不祥事や社会問題となっている組織的詐欺事件の増加、公的検査結果の隠蔽問題、さらにオンラインカジノやカスタマーハラスメントといった、人間力の低下を象徴する深刻な社会課題が顕在化していると考えるからであ...

西里喜明
2025年4月7日読了時間: 3分


【代表メッセージ】顧客の期待値を超える経営を行い、成長企業を目指す【理念経営㊲】
顧客満足度向上を経営指針・経営目標の一つとする企業は多い。 顧客が満足するのは、自分の期待に応えてくれる商品・サービスの提供を受けた時である。満足を超えて感動し、リピーターとなり、 常連顧客となってくれるのは、商品・サービスがその顧客の期待値を超えた価値を提供し続けた時で...

CSDコンサルタンツ
2025年3月10日読了時間: 2分


【代表メッセージ】良い企業風土を作り上げるには【理念経営㊱】
ある企業のプロジェクト活動を想像してみてほしい。 ◆プロジェクトメンバーA氏: マネージャーに怒られるのが嫌なので、ミスしたことは気が付かないことにして隠しておこう(後でバレル可能性大) ◆プロジェクトメンバーB氏: (ミスを犯した真面目なB氏)ミスは自分が頑張って取り...

西里喜明
2025年2月10日読了時間: 3分


【代表メッセージ】最重要の経営資源「ヒト」を活かし育てる方法【理念経営㉟】
常々述べているが、経営における最重要経営資源は人材であると考えている。 俗に、経営資源とは「ヒト、モノ、カネ」が挙げられ、それに加えて近年は「情報、ノウハウ、時間」等々も経営資源として認識されている。 「モノ」や「カネ」はその価値が評価されやすく、また評価されるほどに活...

西里喜明
2025年1月6日読了時間: 2分


【代表メッセージ】永続企業を目指す経営【理念経営㉞】
今年も年の瀬・師走を迎え、経営者の皆様は来年の自社の経営についていろいろ考えを巡らせているであろうが、 経営において最も大事なことは「永続企業」をつくること ではないだろうか。 コロナ禍を乗り越えたものの、人手不足、人件費高騰、エネルギー高騰、物価上昇等々、経営環境は厳し...

西里喜明
2024年12月9日読了時間: 2分


【代表メッセージ】経営者と知行合一【理念経営㉝】
第50回衆議院総選挙が10月27日に行われた。結果の論評は避けるが、各政党の公約や各候補者の言っていることは大変素晴らしいものが多かった。 選挙の時、いつも思うことであるが、各政党・各当選者が選挙の時に言っていた公約・約束事をしっかり実践してくれれば、今頃素晴らしい世の中...

西里喜明
2024年11月11日読了時間: 2分
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