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【代表メッセージ】人材育成の原点は何か【人間力向上No.51】

  • 執筆者の写真: 西里喜明
    西里喜明
  • 4月21日
  • 読了時間: 3分

 4月に入り、新社会人、新入社員の研修が行われているころであるが、人材育成はどの組織においても、いつの時代でも重要なテーマである。


 人材育成業界においては「人は自ら育つものなのか、周りが育てるものなのか」という永遠のテーマがあり、各講師も一家言持っていると思われるが果たして正解は如何に...といったところである。


「人間学を学ぶ月刊誌『致知』」の5月号に「人を育てる」という特集が掲載されており、二人の偉人の言葉として、次の二点が書かれている。

 「太陽の徳、広大なりといえども、芽を出さんとする念慮、育たんとする気力なきものは仕方なし」

 二宮尊徳の言葉である。太陽はあらゆるものを育てようと万遍なく光を注ぐが、自ら芽を出そうとする熱い思い、もっと成長しようという気力のないものはどうしようもない、と尊徳は断じている。


~中略~


 「之を如何せん、之を如何せんといわざる者は吾之を如何ともするなきのみ」―――もっと成長するにはどうすればよいかと、自分で歯ぎしりをするような思いを持った人間でなければ自分もそういう人を育てることはできない、と孔子はいっている。

 人は自ら育つものでもなければ、周りが育てるものでもない、自ら育つ意思(成長しようという欲求)があり、育てる環境(良き師、良き機会)があって、それが相乗することによって、人は成長していくものである、という事であろう。


 私はそれに、「良き想い」ということを付け加えたい。稲盛和夫氏が言うところの「動機善なりや、私心なかりしか」。つまり「利他のこころ」を持つという事も大事である、と思っている。


 良き師を持つということも大切であるが、師の言わんとする所を受け止める自分自身の受け皿、器を広く・深く磨いていく事も重要である。それは自分自身の想いを「素直な良き想い」として育てていくことである。自画自賛・唯我独尊の想いだけで突っ走って成長したとしても、それは一時の成功であり、後世に引き継いで世の中を正しい方向に導いていく事にはならないであろう。


 自分自身の優秀さに溺れ、他人が劣って見えるがために、師の教えを軽んじて自分自身を磨くことを疎かにし、他人からの評価を真摯に受け止めることができず、組織に留まることができなかった優秀な人材がいる。やはり「素直な良き想い」は大事である。


 新年度に当たり、新社会人・新入社員の育成に併せて、改めて自分自身も人材としてどのように成長し、組織に栄養を与え、組織を成長させる人材になるかを改めて考えてみたいものである。



株式会社CSDコンサルタンツ

代表取締役 西里 喜明

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