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凡事を徹底できる企業は、なぜ強くなるのか【理念経営No.54】
~当たり前を徹底し成長するための「平凡の非凡化」という境地~ 企業経営において、革新的な戦略や大胆な投資が注目を集めることは多い。しかし、実際に組織を強くし、長期的な競争力を生み出すのは、派手な戦略ではなく、日々の平凡な行動の積み重ねである。 どれほど優れた経営戦略を描いても、それを実行し続ける組織の基礎体力がなければ成果は出ない。だからこそ、経営戦略の実践・遂行においても、「継続は力なり」と「凡事徹底」は極めて有効である。 「継続は力なり」とは、単に意志の強さを示す言葉ではない。経営においては、むしろ「続けられる仕組み」をつくることこそが重要である。 強い意志も重要であるが、人は意志だけでは継続できない。だからこそ、毎日の数字確認、顧客対応、職場の清掃、理念の共有といった地味な行動を、仕組みとして組織に根付かせる必要がある。 これらは一見すると小さな行動だが、半年、一年、三年と続けることで、企業の基礎体力を大きく引き上げる。 一方、「凡事徹底」とは、誰でもできる当たり前のことを、誰もできないレベルまで磨き上げることを意味する。...

西里喜明
8月10日読了時間: 5分


【代表メッセージ】継続する力を磨く ~人格を磨き続けることが人を成長させる~【人間力向上№53】
人は、環境や才能だけで成長するわけではない。 本質的な成長は、日々の小さな行動や選択を積み重ね、人格を磨き続けることによって生まれる。古今東西の偉人たちは、継続的な人格の鍛錬こそが人間を高める最も確実な道であると語ってきた。 孔子は『論語』で「学びて時に之を習う、亦た説ばしからずや」と述べた。 学び続けることそのものが喜びであり、人を成長させる源泉だという意味である。人格の成長も同じで、瞬間的な努力ではなく、継続によってのみ実現する。 まず、人格を磨くことは判断の質を高める。読書や内省、経験の蓄積は、物事の本質を見抜く力を育てる。 松下幸之助氏は成功の秘訣を問われた際、「素直な心を持ち続けること」と答えた。素直さとは、学び続ける姿勢であり、継続によってしか育たない。人格を磨き続ける人は、感情に流されずに判断でき、長期的な視点を持ち、迷いが減る。これは「知」の力が育った証である。 次に、人格の継続的な鍛錬は信頼を生む。誠実さは一度の行動では伝わらないが、積み重ねることで確かな信頼に変わる。 稲盛和夫氏は、「人間として正しいことを貫き続け

西里喜明
6月22日読了時間: 3分


【代表メッセージ】人的資本経営と副業は両立するのか【理念経営No.52】
~人材への投資・育成と副業の在り方を考える~ 近年、「人的資本経営」という言葉を耳にする機会が増えた。一方で、副業・兼業を推進する企業も増えている。 しかし、ここで一つの疑問が生じる。 「社員の成長を自社で支援する人的資本経営」と、「社員が社外で働く副業」は本当に両立するのだろうか。 人的資本経営を推進しながら副業も認める。その二つは矛盾しないのだろうか。 まず、人的資本経営について整理したい。 経済産業省は人的資本経営を、「人材をコストではなく価値を生み出す資本として捉え、その能力やエンゲージメントを高める投資を行い、中長期的な企業価値向上につなげる経営」と定義している。 その実践にあたっては、主に次の三つの視点が重要とされている。 ① 経営戦略と人材戦略の連動 ② 現状と理想とのギャップ把握 ③ 企業文化への定着 つまり、企業が目指す方向性と人材育成を一体で考え、人材への投資を通じて企業価値を高めていく考え方である。 一方、副業についてはどうだろうか。 副業には法律上の明確な定義はないが、一般的には本業以外で収入を得る活動を指す。近年は働き方

西里喜明
6月9日読了時間: 3分
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