【代表メッセージ】経営者に求められる高い倫理観【理念経営㊽】
- 西里喜明

- 2 日前
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現代社会は価値観が多様化し、企業を取り巻く環境も複雑さを増している。その中で、経営者には従来以上に高度な判断力と、社会に対する強い責任意識が求められている。特に中小企業は地域経済と市民生活を支える重要な存在であり、その経営活動は持続可能でなければならない。
ここで鍵となるのが、経営者の高い倫理観であると考える。
短期的な利益追求は、現状の経営環境においては一見すると経営を安定・維持させるための有効な手段に見える。しかし、利益確保のための過度なコスト削減や無理な労働負荷は、労働環境改悪や従業員の疲弊を招き、結果として企業の長期的な成長を阻害する要因となる可能性がある。
物価高騰、人件費上昇、人手不足といった難題に直面する今こそ、短期的利益確保策を講じながらも、長期的視点に立ち、企業の社会的責任を考慮しながら、持続可能性を高める経営戦略と併せて倫理的判断が不可欠である。
倫理観に基づく経営とは、単なる利益創出にとどまらず、社会との調和と貢献を重視する姿勢である。コストカット中心の経営から脱却し、付加価値創造を軸にした戦略へ転換することで、企業は独自性の高い商品・サービスを生み出し、新たな需要を切り拓くことができる。
こうした挑戦的で創造的な企業姿勢は、若い世代にとって魅力となり、優秀な人材が集まり育つ土壌をつくる。そのような土壌・組織風土を築くと同時に、人材育成計画を着実に実践し、人的資本経営を推し進めるのが理想である。
そのためには、経営者が社員を単なる労働力として扱うのではなく、高い志を持って社員と夢やビジョンを共有し、ともに未来をつくるパートナーとして育てる姿勢が欠かせない。
社員が成長し、企業が活力を増し、地域社会に貢献するという好循環は、倫理観を備えた経営者によってこそ実現される。
閉塞感が漂う現代社会において、経営者が高い倫理観を持ち、社会に希望と活力をもたらす存在となることは極めて重要である。自社の発展だけでなく、地域や次世代の未来を見据えた経営姿勢こそが、企業価値を高め、有能な人材を惹きつけ、持続的な成長を生み出す原動力となる。
一人でも多くの経営者が、このような倫理観に基づく企業文化を育み、社会に良い循環をもたらす存在となることを期待したい。
経営者は社会に大きな影響を与えるリーダーとしての自覚を持ち、高い倫理観と経営ノウハウを身に付け、自社のみならず、社会を正しい方向に導いていく道しるべとしての存在でありたいものである。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明



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